診断点
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「脾経治療は女性の疾患にとても大切」と師匠は言います。
脾経は本来、身体に必要な栄養を作り出していますから「造血」へと通じ、流注上は心経へとつながっていますので、いわゆる「血の道」と深くかかわるのだそうです。
また、心経の護りである心包経は冠状動脈としてのとらえ方と、女子胞(子宮)としてのとらえ方との二つが存在しているので、『心包=血流』とも『心包=生殖=命門』ともいえるのだそうです。
(※このあたりの古典鍼灸のものの考え方は、現代医学とカッチリ対比して考えたい方には納得されないかもしれません・・・)
よって、脾経にアプローチすることで「血の道」に影響を与えることが、婦人科疾患において有効とされるのでしょう。
とか書かれても、脾経ってなんの話?
と思われた方も【三陰交のつぼ】はご存じだったりしませんでしょうか?
よくある「冷えにきく」とか「ツボできれいになる」とかっていう特集でおなじみ。
女性の味方、万能ツボとして紹介されています三陰交が属していますのが、脾経のグループです。
(ちなみに肝・腎・脾の三経が交わるので、三陰交です)
ですが本日は三陰交ではなく、同じ脾経グループの中から【血海】をご紹介したいと思います。
師匠によりますと【血海】は血の道の反応点として診断に有効なのだそうです。
血海をやや強めにおして、痛みがある方はなんらかの血(※ケツと読みます)の滞りがあるとみてよいのだとか。
なにせ血の海ですからね〜
師匠曰く血の海であり気の海でもあるそうですよ。
皆様の【血海】の様子はどのような感じでしょうか?
試しに押してみようかしら、という方の為に【血海】の場所をご紹介しておきますね。
- 図ー1のように、軽く前かがみの姿勢で座って膝の真ん中に人差し指がくるように置いて・・・
- 親指で「ここは膝の上の筋肉ですよ~盛り上がってますよ~」という部分から「いや、ここは内腿でしょう」という境目までのところまでを順に押してみて、圧痛があるかを探って みましょう!
- 図ー2は左足の絵を描いていますが、ツボは両足に存在してます。左右で反応が違う方もいらっしゃるかと思います。
※参考
WHO的には・・・
【血海】
部位:大腿前内側,内側広筋隆起部,膝蓋骨底内端の上方2寸。
取り方:膝蓋骨底内側端の上方2寸で、内側広筋の隆起部に取る。
となります。
ちなみに余談ですが、二番弟子はいつ押しても痛いそうです。
というわけで、鍼灸師には臨床の際に診断点として、一般の方にはご自身の体調を知る目安となります【血海】についてでした。
ツツジだって、メリークリスマス…迷惑だろうな